海洋性プラセンタとは

海洋性のプラセンタとは、どのようなものをいうのでしょうか。
海に住む哺乳類なら胎盤はありますが、魚類にはありません。
プラセンタは胎盤という意味ですから、正確には「プラセンタ」といえないのです。
しかし、同様の成分を持つ事から便宜上、海洋性(または魚)プラセンタと呼ばれています。

海洋性プラセンタには、鮭の卵巣膜が使用されています。
スジコの表面の薄い膜といえばわかりやすいでしょう。
卵を守る役割があり、とても栄養が豊富です。
卵巣膜から抽出したプラセンタのような物質が、サプリや化粧品として利用されています。

海洋性プラセンタはアミノ酸、コラーゲン等が豊富です。
馬や豚の動物性プラセンタと違うのは、エラスチンが多く含まれているところです。
エラスチンはコラーゲンをつなぐ役割をし、皮膚の張りにも関係してくるたんぱく質です。
これは動物性プラセンタには存在しません。
一方、動物性プラセンタにあって海洋性にない物質は、成長因子だという説があります。
成長因子は細胞分裂を活発にするものです。
海洋性プラセンタには、成長因子自体は含まれていませんが、摂取するとIGF 1(インシュリン様成長因子)の数値が上昇するというデータがあります。
ですから、必ずしも動物性プラセンタより劣るとはいえないのです。

海洋性プラセンタは臭いも少なく、利用しやすいという特徴があります。
また、鮭は感染症も少なく、海洋汚染の影響を受けにくいので、安全性が高いのです。

しかし、含まれている成分は動物性と比べて一長一短ありますし、販売量も多くありません。
それぞれの特徴をよく見て選ぶ事が重要です。

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