海洋性プラセンタとは

アンチエイジングや美肌に良いことで知られるプラセンタは、化粧品やドリンク剤や錠剤などのサプリメントとして多くの方に利用されています。
プラセンタの正体は胎盤です。
受精卵を誕生まで守り、育てる神秘の器官である胎盤、医療に使われるものはヒト由来のものですが、市販で出回っているサプリメントや化粧品はブタやウマなど家畜の胎盤から作られているものです。
家畜の胎盤が原料と聞くと抵抗がある方もいるかもしれません。

そんな方に、最近では魚から得られるプラセンタも販売されています。
卵生である魚に胎盤はありませんが、魚の卵巣にプラセンタに似た成分があり、そこから抽出されたものを海洋性プラセンタと呼んでいます。
現在のところ海洋性プラセンタとの原料となる魚は鮭のみです。
日頃皆さんも食べる機会のあるイクラ、バラバラになる前は薄い膜に覆われた筋子の状態です。
その薄い膜が海洋性プラセンタの原料なのです。
ウマやブタの胎盤が原料と知って抵抗を感じてしまう方でも、普段から食べ慣れている鮭のイクラや筋子に近い部分が原料だと思えば、多少は抵抗なく摂取できるのではないのでしょうか。

川で生まれ、海で育つ鮭は一か所に留まって成長する家畜のよりも汚染を受けにくく感染症の心配もありません。
さらに一生のうち一度しか産卵できないため、そこから採取される卵膜には貴重な成分が凝縮されているのです。
例えば、海洋性プラセンタは動物性プラセンタと同様、たくさんのアミノ酸が含まれていて、9種類ある必須アミノ酸については全てが含まれています。

ただし、細胞の増殖や分化を促進する成長因子という成分は動物性のプラセンタにのみ含まれているもので、海洋性プラセンタには含まれていないので注意しましょう。
動物性も海洋性も、ともにメリットデメリットがあります。
使用する目的によって使い分けてみてはいかがでしょうか。

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