プラセンタの種類

この製品の原料には、いくつか種類があります。
一番多いのが豚、馬の胎盤を使った動物性ですが、他にも植物性、海洋性があります。

本来プラセンタは生まれてくる子を体の中で守り育てる「胎盤」を意味しますが、植物では子をタネと置き換えて、タネに栄養を届ける胎座由来の成分を英名でプラセンタと呼んでいます。
同じように魚の卵を守る卵巣膜を原料にしたものを、海洋性プラセンタと呼びます。
だから動物性、植物性、海洋性がどれも同じ成分ではありません。

動物性の特徴は、成長因子が含まれていることです。
細胞を活性化させることで、アンチエイジング効果の期待が高いことが一番のメリットです。
プラセンタ製品の中でも普及率の高い豚、価格の高い馬、医薬品として使われる人由来などがあります。
他の成分と組み合わせる製品でも、動物プラセンタは１種類だけです。
飲用するときに香りが多少あること、体質が合わないとまれに副作用に近い症状が起こることがデメリットです。

植物性は、原料に対する安全性や副作用が少ない、美肌効果が期待できるのがメリットです。
原料には、大豆、ライムギ、トウモロコシ、アセロラ、バラ、カッコン、アロエなどがあります。
植物性プラセンタとして使用する植物は多種を使い、穀物である大豆・ムギなども加えて合わせ技で製品化しているものがほとんどです。
一般的に植物由来のプラセンタには成長因子は含まれていないとされていますが、バラ由来の製品には、EGFの合成を促進すると記載されています。
植物性は化粧品の天然美容成分として多く使われています。
植物のアレルギーを持つ人には向かないこと、効果がすぐに実感しにくいことがデメリットになるでしょう。

海洋性はサケの卵巣膜が使われています。
筋子からイクラへの製造工程で入手しやすく卵との分離が簡単なのが製品化できた理由のようです。
成分にエラスチン、グリシンや必須アミノ酸がすべて含まれているのがメリットです。
美肌目的の利用者向きといえるでしょう。
成長因子は含まれていないので、アンチエイジング効果は期待できないのがデメリットになります。

利用目的や予算と相談のうえ、プラセンタを賢く利用しましょう。