プラセンタ注射をした人は献血できない?

プラセンタ注射は、保険適用で更年期障害等の治療に用いられるほか、美容、アンチエイジングの目的でも行われています。
しかし、献血を行なう場合には注意が必要です。
プラセンタ注射をしている人は、献血を断られてしまうのです。

日本国内ではメルスモン、ラエンネックというプラセンタ注射剤が使われており、これらはヒトの胎盤から作られています。
プラセンタが変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(別名狂牛病)に感染していた場合、献血、輸血時に検出する方法が確立されていないため、献血出来ないのです。

これまで輸血によって感染した例はありません。
しかし可能性がゼロではないので、遠慮してもらっているという事です。
これは日本赤十字社の決定であり、法律で定められたものではありませんが、厚生労働省も了承している事項です。

では、プラセンタのサプリや化粧品を使用している場合はどうなのかというと、こちらはまったく問題ありません。
献血が出来ないのはあくまでもプラセンタ注射だけです。
サプリや化粧品等は馬や豚のプラセンタを使用しており、狂牛病感染のリスクはないからです。
ただし、献血の可否は本人の体調によるところもありますので、場合によっては断られる事もあります。

献血を希望している人は、プラセンタ注射を控えてください。
過去に注射をしていて、現在はしていないという場合でも、献血時にきちんと申告して、指示を仰ぎましょう。

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